アッキー&マッキー
風太くんについての相談会を開いて数日。
アッキーとはサークルで顔を合わせながら
個人的にLINEのやりとりもしていた。
「この間はありがとうございました」
「いいよ~あれからどう?」
「風太くんにはまだ会えてなくて…」
「早く言った方がいいよ~」
「そうですね…なんかこーゆうの慣れてなくて…」
「そっかぁ~でも大丈夫だから言ってきな~」
「なんか、断るのもつらいですね…」
みて分かる通り、…が異常に多い病み系LINE。
被害者面して、同情をかおうとしているのが見え見えの会話。
それでも私は、少しでもLINEを長く伸ばせるように
中身のない会話を続けていた。
アッキーが私を気にかけてくれるのがうれしかったし
なんでもいいからアッキーとつながっていられるのがうれしかった。
そんな時、同じBIGサークルのマッキーから連絡があった。
マッキーは、おちゃらけ系の先輩で、みんなのムードメーカー的存在だった。
いつも明るくて、ポジティブで、笑わせてくれる先輩。
顔はかわいい系で高身長。
アッキーと仲が良く
アッキー&マッキーといえば、大学内でも有名な存在だった。
そんなマッキーから突然のLINE。
「今度、一緒に動物園いかない~??(^▽^)」
突然のことで驚いた。
なんで?
急に?
2人で?
え、これなんて返すべき?
ひとしきり驚いたあと、こころちゃんはニヤリとした。
アッキーとマッキーはとっても仲が良い。
このLINEのやりとりも、マッキーからアッキーへ伝わる可能性もある。
早くしないとマッキーにとられちゃうよ、と焦らせることができる。
実際、少しLINEのやり取りをしてみたところ
どうやらマッキーは私に気があるみたいだ。
この頃のんちゃんは、もうこころちゃんの好きにしたらいいよ~
となげやり気味で、止めることもしなかった。
私はこころちゃんの思惑通り、マッキーと動物園に行くことにした。